クリーンルームなど防塵室での測量現場

ある時、配管の長さを測量したいという緊急の依頼があった。そこで従来の方法と点群データを利用した新しい測量方法を同時に行うことにした。

クリーンルームに入れるタイミングを日程調整

依頼を受けた担当者は工場に電話して、クリーンルームに入れるタイミングを確認した。その時は幸運なことに、当日の午後から生産が止まるため、測量に入ることが可能だった。
測量の対象が、生産に関連する機器の場合、生産機器が止まるタイミングなど、現場の調整や経営判断に至ることもあり得る。
次に担当者は他の業務の調整を始めた。当日の午後は別件の工事が入っていたため、それを他のエンジニアに任せる手筈だ。引き継ぎを終え、昼休みが終わると担当者は現場に向かった。

タイベックスーツ着用など複雑な入退室手順

現場ではクリーンルームに入るために服を脱ぎ、タイベックスーツと呼ばれる全身白の防護服に着替える。全身に付着物がないように粘着テープで除去し、手を入念に洗い、エアシャワーを浴びて入室し、現場の調査を行う。

階を跨ぐ配管の測量

アイソメという立体的に配管のルートを示した図を描きながら、メジャーを手に配管の長さを測っていく。配管は階を跨いでいるため、1階を測量した後、2階へ向かう。1階と同様に、2階の配管の測量を行った。

現地で測れない天井裏の長さを建物の立面図で確認する

すべての測量を終えた後、着替えをし、その後事務所に戻り、今度は工場の図面を探す。天井裏の長さは現地で測量できないため、工場の図面を取り出し、天井裏の長さを出す。

清書し客先に提出

現場での測量結果と図面上の測定結果を清書し、客先に提出したのは次の日の夕方だった。

PLANTAXIS®︎ の場合

依頼を受け、10分後にはPCを立ち上げ、目的の工場のデータを Web ブラウザ上で開き、測量を始めた。
1時間後には、測量結果が出たため、測量した画面をキャプチャして客先にメールで送った。

測量のために必ずしも現場に行く必要はない

これまで現場に行くことが当然で最善手だったが、PLANTAXIS®︎ では、点群データを簡単に扱うことができるため、必ずしも現場に行く必要がないことが証明された。
点群データは、工場の設備管理や工事において非常に有意義で、業務の効率性を高めることができる。